WEST TOKYO 仕事図鑑 VOL.2カヌー職人

東京西部・多摩地域に根付いたその街ならではの仕事とそこで働く人々の姿を、漫画イラストレーターのつちもちしんじさんが描くスケッチ連載。第二回は「カヌー職人」、奥多摩の廃校を工房として活用するウッドカナディアンカヌーの職人さんを訪れました。


 

 

 
○奥多摩を漂うウッドカヌー
幽幻な深緑色が満ちる奥多摩白丸湖。白鳥のようにスーッと水面を滑るウッドカナディアンカヌーを悠々と漕ぐのはカヌー職人・山崎邦彦さんです。山崎さんは元プログラミング会社の社長さん、会社を退いた後は好きだったアウトドアに関わりたいと考え、友人のつてでアクティビティの仕事を手伝いながら徐々に生活拠点を奥多摩に移していきました。「たいていのものは自分で作っちゃうんですよ」と涼やかに笑う山崎さん、本に登場したイヌイットのカヤックに興味が湧き、設計からウッドカヌーを独学で自作し始めます。個人的な趣味として始めた山崎さんのカヌーづくりは次第に奥多摩の人々にも知られ、地域との交わりも深くなっていきました。現在は廃校になった小河内小学校の図工室を作業場として使い、カヌーづくりすべてを一人でこなすと同時にカヌー体験インストラクターや製作ワークショップ、完成艇およびキットの全国出荷、さらにログハウス『森のcory』の管理など、まちでの活動はさまざま。山崎さんのつくるカヌーは、ゆらりゆらりと奥多摩町に新しい波を生み続けています。

 
 
【Photo Gallery】

文・写真/松岡真吾

つちもちしんじ

1979年生まれ東京都出身。漫画イラストレーター。古典的マンガ、浮世絵、絵画、ポップアート、ポップソングなどから刺激を受けながら漫画やイラストを製作。東京の下町の風景を切り取ったweb連載「下町百景」シリーズが国内外から大きな反響を呼び、2016年に「東京下町百景」として書籍化。普遍的なノスタルジーを含みながらも独自のフィルターを通して紡がれる世界観は唯一無二の奥行きを持つ。
tsuchimochishinji.com
twitter:@wabisabipop

Mountscape Canoe Craft
西多摩郡奥多摩町留浦1237 旧小河内小学校・西多摩郡奥多摩町小丹波240 「森のcory」内
080-5696-9219
craft.mountscape@gmail.com

Share
Share
Share