WEST TOKYO 仕事図鑑 VOL. 1 「本屋店主」

 
東京西部・多摩地域に根付いたその街ならではの仕事とそこで働く人々の姿を、漫画イラストレーターのつちもちしんじさんが描くスケッチ連載。第一回は「本屋店主」、青梅市の多摩書房を訪れました。

 

 

 

○東京最西端の本屋さん
 
JR青梅線・二俣尾駅に着く直前に車窓から見えるレトロな看板。この「多摩書房」は1957年に貸本屋として創業、現在も新刊書店として営業を続ける小さな老舗書店です。店主の萩原正雄さんは二代目、父親がはじめたこのお店を中学生の頃から手伝ってきました。町の本屋が減少する昨今、今や東京でこのお店より西側には書店がなくなってしまったため、青梅市や奥多摩町の図書館、病院、役所などの施設、それに個人宅への本の納品も萩原さんが一手に担っています。午前中は奥様が店番をし、萩原さんは車で納品。午後は店に戻って帳簿の整理をしながらラジオを聞いたり雑誌を読んだり。「小さな頃から身近にありすぎてあんまり本は読まないんだよ」と、はにかむ萩原さん。店内には趣味の釣りの本がちょっと多め。のんびりゆったり、しかし西多摩の人々にとってなくてはならない本屋さんです。

 

 

【Photo Gallery】

 

文・写真/松岡真吾

つちもちしんじ

1979年生まれ東京都出身。漫画イラストレーター。古典的マンガ、浮世絵、絵画、ポップアート、ポップソングなどから刺激を受けながら漫画やイラストを製作。東京の下町の風景を切り取ったweb連載「下町百景」シリーズが国内外から大きな反響を呼び、2016年に「東京下町百景」として書籍化。普遍的なノスタルジーを含みながらも独自のフィルターを通して紡がれる世界観は唯一無二の奥行きを持つ。
tsuchimochishinji.com
twitter:@wabisabipop

多摩書房
8:30〜18:00頃/日休青梅市二俣尾4-1098/0428-78-8496

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