アップデート銭湯の愉しみ ♨大蔵湯(町田)♨


脈々と受け継がれる湯処文化。東京西部の新しく生まれ変わった銭湯のなかでも、ここ、「大蔵湯」は昔ながらのお風呂の風情をゆるやかに取り入れ、世代を選ばす訪れるすべての人々がくつろげる空間だ。町田で50年。一番歴史の古い銭湯は、昨年見事にアップデートされた。

昼はこんな感じ。

夜は、やさしい電球色のあかりに包まれる。

浴槽はヒノキ風呂。良質な天然井水を軟水化して沸かしたお湯が心地よい。店内のBGMはなく、ジェットバスも導入していない。店主の土田さんは、しっとりと落ち着いて楽しめる雰囲気を目指していて、静けさを重視した。湯桶の音がカコーンと鳴り響き、まるで名湯に来ているかのような心持ちにさせてくれる。


そしてそして、壁には一面、大きな金富士のタイル絵!


タイル絵のアップ。一つ一つきめ細かな配置で、描かれている。一体どうやって作ったんですか?と伺うと、建築士の方が、パソコン上でデザインし、パーツごとに貼り付けていったとのこと。お見事! 惚れ惚れする圧巻の金富士を見上げてみれば気持ちものびのび。あしたもがんばろうって感じになってくる。是非たくさんの人に目にしてもらいたいなあ。


湯桶は、プラスチックでなく、木製。


脱衣室の家具は、なんと松本民芸家具!


格天井に、お月さまみたいなライトが映える。


柱時計は、開店当初からのものを大切に。


天然ハーブを乾燥させた入浴剤のみを使っている。


湯あがりくつろぎスペースその1。


湯あがりくつろぎスペースその2(縁側)。   

青空にどーんと、温泉マーク。


「銭湯は、日常ですから、いいお風呂をいれることでお客さんに恩返ししていきたいですね」と店主の土田さん。その言葉からも伝わる、長年愛されてきた堂々たる老舗の貫禄。
いついつまでも存在してもらいたい町田の名銭湯では、今日も、いい湯が沸いている。

文・写真/三森奈緒子(写真は一部、大蔵湯さん提供)

大蔵湯

町田市木曽町522
町田駅よりバス、「滝の沢」下車徒歩3分
042-723-5664
金休
14:00〜23:00

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