可愛さあまって看板どうぶつ003「ストラス」の たまの

お店:ストラス
種別:いぬ
愛称:たまちゃん
好きな食べもの :チーズとお肉
好きな場所:カウンターの一番右と二番目の席
性別:女の子
年齢:10歳

立川駅北口にあるシネマ通りを一本入ったところに佇む小粋なバー、ストラス。ドアを開けると入り口から一番近いカウンター席で、いつもたまのちゃんがお出迎えしてくれる。

いつも、顔をキューッと挟んで眠るのだそう。

たまのちゃんは、オーナーの村岡和寿さん知美さんご夫婦にたっぷりと可愛がられながら、ストラスの店長としてオープン当初から昨年までカウンターでキュートに接客してきた(なんと名刺もある)。しかし、時は流れ、もうすぐ11歳。年齢のこともあり、最近は会長に昇格して接客を引退し、おやつをひとしきり食べ終わると、カウンターのいつも席ですやすや眠ることが日課だ。リラックスしきった寝姿もまたかわいい。

開店準備中のおとうちゃんおかあちゃんを見守るたまのちゃん。

心優しい性格で、生まれてから一回も人を噛んだことがないというたまのちゃん。
「小さい頃に犬に噛まれて犬嫌いだった人がたまので克服して、犬を飼うようになったなんて話もあったり、にぎやかなお子さんに触られてもお地蔵様のようにしてますし。愛嬌もいいし、とても社交的ですね」
そんなたまのちゃんに会いに、船橋から来る常連さんも! 兵庫や京都など時折、全国からもお客さんがやってくるとのこと。

 
おとうちゃん(和寿さん)の抱っこが大好き。雨の日は出勤時も抱っこしてもらう。


「ちゃんと水を飲みたい時はワン!と声かけてくれるんです。それは本当にありがたいですね。空気を読んでくれる女の子です」


そろそろ初秋ということで、秋をテーマにつくってもらったチェリーとラズベリーのシロップが入っているレモン風味カクテル(ノンアルコールも多種用意できる)。たまの会長と一緒に。

カクテルを仕上げる和寿さん。身のこなしの一つひとつがエレガント。


そして、伝えるべき一番の特記事項は、なんとたまのちゃんが今年東京ヴェルディの選手(!)になったこと。村岡さんご夫婦は10年以上前からヴェルディサポーター。お店を開くならチームの応援ができるようにと、7年前にヴェルディホームタウンの立川にお店を構えた。
ふがいない成績で終了した昨年末、なんとか楽しい話題を提供できないかと「VERS(ヴェルズ)」というサポーターが選手になれる企画にたまのちゃんはどうかとチームに問い合わせた。しかし、それには28万円ほどかかってしまうため、780円×7回=5,460円分を5,000円で買っていただくクラウドファンディングで支援を募集したところ、お正月の5日間で瞬く間に50口集まったのだそうだ。おふたりの人徳と、たまのちゃんの愛され具合は本当にすばらしい。

VERSの記念写真。

サポーター仲間がつくってくれたうちわ。

無事晴れて、選手になれたたまのちゃん。背番号は「99」。名前の由来にもなっている元ヴェルディ選手の玉乃淳さん(現在は解説者)の背番号33に3をかけたナンバーなのだそう。

オーダー中の常連客のような雰囲気を醸し出すたまのちゃん。


最近のブームは、お客さんの服の背中にもぐりこむこと。服に顔をうずめて、そのまま寝てしまうこともあるそうで、犬党にはたまらない夢のシチュエーション。ひざまくらをしてもらうのも大好きで自らお願いしまーすと頭を預けるのだそう。でも、カメラを向けると、わざと目線を外すような気まぐれさも。「11月生まれなんで、さそり座の気まぐれ女ですね」と知美さんは笑う。年々積み上げたツンとデレの落差には誰もがハートをわしづかみにされてしまうことだろう。

取材・文/三森奈緒子

ストラス

19:30〜4:00
立川市曙町2-30-5-101
042-527-3435

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