〜世界に一つだけの角煮〜 オーダーメイドできる角煮専門店そら

JR西国分寺駅から徒歩約10分。車の往来が激しい交差点の一角に、角煮の専門店「そら」がある。ただよってくる甘辛い匂いをたどるようにして到着。気になる角煮のオーダーメイドとは? 店主に直撃取材である。

窓越しに注文をする、昔ながらの焼き鳥屋のようなスタイル。ガラリと窓を開けると、店主の吉野さんが優しいスマイルで迎えてくれた。
角煮のメニューはシンプルにバラとロースのみ(小:540円、大:1,080円)。初めての人におすすめなのは、2種類が楽しめる「食べ比べセット」(1,080円)だそうだ。

左がロース、右がバラ。

「ここで出している角煮は、僕のおふくろの味なんです。小さい頃から、おかんの作る角煮が好きで好きで。普通の家庭とは作りが違うなって思ってました」

ホームパーティで友人に振る舞ったところ大好評を博し、たくさんの人にも美味しく食べてもらえるだろうと、約1年前にお店をオープン。

おふくろのレシピ、ということで家庭で簡単に作れるものを想像したら大間違い。なんと約8時間煮込むという、こだわりのレシピである。使用するのはホエー豚のみ。飼料によるのか、肉に独特の香りがあるらしい。そして煮込む工程では、余分な油をひとかけらごとに取り除いたり、繰り返し灰汁を取ったり、一度冷ましてから味付けをするなど、とにかく手間がかかる。

「油を丁寧に取るので、味がさっぱりしてるって言われますね。市販のものだと、冷めて油が白く塊になる角煮もあるじゃないですか。うちのはそうなりません。角煮って脂っこくて胃にもたれるって人もいると思うんですけど、子どもでもお年寄りでも食べやすいって言ってくれますね」

そして隠し味は、数種類のスパイス。このスパイスのブレンドが、味と香りの要になる。吉野さんはお店を開くにあたって、角煮の本場である長崎を訪ね、本場の味の研究も行った。お店で出すのは「うちのは間違いなく美味しい!」と自信を持った味。

「僕は店頭で出している味が一番美味しいと思うんですが、角煮には、やっぱり家庭の味がありますよね。それで思いついたのが、オーダーメイドなんです」

10人前(5,400円〜)から可能のオーダーメイドは、肉の種類・その部位から、味付け、硬さまで好みに応じて作ってくれる。材料の仕入れから行うため、1週間は期間を見た方が良いそうだ。

お店の傍らには相棒のギターが。

手間を惜しまず職人気質の吉野さん。実はミュージシャンの顔も持つ。その朗らかな人柄も、お店の魅力の一つになっている。そして研究熱心な吉野さんは、不定期で「角煮のカクニン」という試食会を開催(可愛いネーミングは奥さまが)おふくろの味とはいえ、独りよがりにならないようにと、いろんな人に味の感想を聞くそうだ。

家で作る角煮も美味しいが、プロの手による角煮もまた格別。その違いを、ぜひ一度味わってみてほしい。

文・写真/佐藤琴音

府中西国分寺 角煮専門店 角煮そら

府中市武蔵台2-19-8
JR中央線西国分寺駅徒歩10分
042-319-8602
日・祝休
11:00~19:00(売れ切れ次第終了)

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