穴場エキゾチック八王子魚市場

内陸地である多摩エリアには言わずもがな海はない。なので新鮮な魚介にありつける食事処なんて皆無…なんて思いがちだが、どっこい、実はそんなこともなく下町さながらに早朝から魚たちがバッサバッサと捌かれまくっている地帯が存在している。

やってきたのは八王子市、京王線北野駅。駅を降りて15分ほど浅川方面に歩いていくと「八王子総合卸売センター」とそこに隣接する「八王子綜合卸売協同組合」、さらにそこから少し歩いた先にも「築地魚市場八王子支社」が存在し、都内有数の市場密集地域となっている。この一帯は八王子物流拠点の一つで、業者はもちろん一般客にも開放されており、朝6時から昼過ぎ頃まで営業されている。

場内ではプロらしき業者の人々から一般家庭のお母さん、いぶし銀な市場の男たちが独特の熱気を帯びながら行き交っていた。八王子の郊外にあるためか、築地とはまた違う種類の、独特の異国間と情緒に溢れている。

場内では市場の魚介を使った海鮮丼や寿司はもちろん、中華が人気の食堂やサイフォンコーヒーが飲める喫茶店まで飲食店が充実している。少し早起きして、朝から昼までブラつきながら食べ歩くなんていうのも、多摩で過ごす「ツウな休日」のひとつかもしれない。

文・写真/松岡真吾

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